
ITP2.1の影響と今後の対応について
ITP2.1の影響と今後の対応方法
2019年2月21日に「ITP2.1」の情報が公開されました。
https://webkit.org/blog/8613/intelligent-tracking-prevention-2-1/
大きく内容が変更されるのは以下の内容のようです。
- 「3rd party cookie」がすぐに無効化されてしまう
- JavaScriptで扱えるCookieが8日目で削除される
- キャッシュを使用したクロスサイトトラッキング禁止機能が強化される
- サードパーティの別ウィンドウからのストレージアクセスに関する暫定措置が終了する
- 「Do Not Track」が廃止される
Since there seems to be confusion:
— John Wilander (@johnwilander) 2019年2月26日
1) Capped expiry != ITP deletes cookies.
2) ITP deletes cookies for classified domains if they have not received user interaction or successfully used the Storage Access API the last 30 days of Safari use.
3) When ITP deletes cookies (again, cookie expirations are their own thing), it also deletes DOM storage.
— John Wilander (@johnwilander) 2019年2月26日
- Appleの中の人のツイート(日本語翻訳)
- 1)期限切れの上限!= TPはクッキーを削除します。
2)ITPは、Safariを使用してから過去30日間にユーザーの操作を受けなかった、またはStorage Access APIを正常に使用したことがない場合、機密ドメインのCookieを削除します。
3)ITPがクッキーを削除すると(これもまた、クッキーの有効期限はそれ自身のものです)、DOMストレージも削除されます。
現在当社では「ITP2.1」について、内容を精査し、対応策を検討中です。
「ITP2.1」に関しては「iOS12.2」「macOS 10.14.4 Mojave」にてアップデートされる「Safari12.1」からの対応となるようで、たちまちトラッキングに影響があるわけではありませんが、「Safari12.1」が普及し始めると、Safariを使用しているユーザー(iPhone、Macユーザー)のトラッキングに影響が出ることが予想されます。
さらに、現在アフィリコードシリーズに実装されているITP2.0対応タグを利用の場合でも、当該ユーザーの場合、8日目以降はcookieが削除されてしまうため、cookie認証が難しくなります。
但し、アフィリコード・システム(アフィリコードプラス)アフィリコード・システム(リリース)では、ITP対応のCookie認証と並行して、「IP/UA」を利用したフィンガープリント方式でのトラッキングも使用できるため、「IP/UA」が一致すれば、Cookie認証に比べて精度は落ちてしまいますが、成果計測は可能となっています。
現時点においての当社の見解は以上の通りとなります。
追記
現在アフィリコード・システムに「ITP2.1対応機能」を組込み開発中です。
近日公開予定としておりますので、乞うご期待ください。
Twitter引用ツイート原文を追加しました。
2019年3月26日に「ITP2.1」を実装した「iOS12.2」「Safari12.1」が正式リリースされました。
アフィリコード・システムへの「ITP2.1対応機能」組込みは4月8日を予定しております。