アフィリコード・システム Ver.3.1.1をリリース
Ver.3.1.1の主なリリース内容
アフィリエイト運用において広告の成果認証に使用されるITP対応タグに、従来のCookie発行処理に加え、ローカルストレージ(Webブラウザにデータを保有する仕組み)にも成果認証に必要なデータを保持する機能が追加実装されました。
その他、入金一覧での状況管理用ステータス「請求書送付」の追加や、 報酬・支払データへの「振込予定日」設定機能なども実装しました。
ローカルストレージ対応 実装の背景
新しくApple社より提供された「iOS12.3」以降の「Safari」から、より成果計測を厳しく制限する「ITP2.2」が搭載されました。
以前の「ITP2.1」はJavaScriptで発行した「1st party cookie」の有効期間を7日と制限していましたが、「ITP2.2」では1日に変更され、さらにトラッキング方式での成果計測が難しくなる状況となっていました。
先日「アフィリコード・システム」に実装した「ITP2.2対応機能」では、サーバー側からPHPファイルによるCookie発行を行うことで、ITPの影響を受けない対策を行っていましたが、クライアント様側でPHPファイルがアップロードできない環境があるなどの声をいただいていました。
Apple社が今後ローカルストレージにどう対応するか不透明な状況の中、現時点ではITP対応としてローカルストレージでの対応ニーズもあるため、今回ローカルストレージに対応したITP対応タグを追加実装し、「アフィリコード・システム Ver.3.1.1」としてリリースしました。
※サーバーへのPHPファイルのアップロードが可能な場合は、ローカルストレージに制限がかかっても、計測が続けられるサーバー側でのCookie発行の対応を推奨しております。
ローカルストレージ対応タグの概要
「アフィリコード・システム」ではITP対応タグを2種類用意しています。
- PHP/JSタグ
- JSタグ
JSタグはCookieをJavaScriptで発行するため、ITP制限に掛かるとCookieの有効期間が1日に制限されてしまいますが、同時にローカルストレージにも成果認証に必要なデータを保持するため、Cookieが削除されてしまった場合でも成果認証が可能となります。
PHP/JSタグはトラッキングタグの設置と同時にアフィリコード・システムから発行される「Cookie発行ファイル」をサーバーにアップロードすることで、サーバー側からITP2.2の制限を受けないCookie発行を行います。
本リリースにより、Cookie発行と同時にローカルストレージにもデータを保持するようになったため(図2-3)、PHPファイル(Cookie発行)のアップロードが難しい場合でも、「JSタグ」での精度の高い成果計測が可能となります。
※PHP/JSタグは、JSタグよりもさらに精度の高い成果計測を行いますので、ファイルアップロードが可能な場合は、PHP/JSタグの使用を推奨しています。
※アフィリコード・システムはCookie認証やローカルストレージでの認証ができなかった場合でも、フィンガープリンティング認証によるIP/UA認証も行っていますので、より成果漏れを防ぐことができます。
ローカルストレージにキー(CL_広告ID)と値(cidの値)を保持します。